今井達也はドジャースのライバルに!
日本時間1月2日、西武からポスティングとなっていた今井達也がHOUと合意したと発表された。「働き者だな。現地時間はお正月じゃんか。」というマヌケな感想が一番に出てしまったが、ここまで全く噂の出ていなかったHOUということで少々驚いた。ただ、冷静に考えると先発投手は割と苦しいし、何より今井が発言していた「ドジャースを倒したい・日本人選手がいない球団が希望」という条件に思いっきり合致している。HOUとLADは所属リーグこそ違うが、サイン盗み騒動が起きたWSの対戦相手ということで予期せぬライバル関係となってしまったのである。
ということで、今回の契約内容やHOUが今井に期待する役割などを考えてみよう。
契約内容
意外とお買い得な契約?
まずは今回の契約内容について。ざっくり表にまとめると以下の通り。
| 契約年 | 推定年俸 | 契約ボーナス | オプトアウト |
| 1年目(2026) | 1600万ドル | 200万ドル | 〇 |
| 2年目(2027) | 1800万ドル | – | 〇 |
| 3年目(2028) | 1800万ドル | – | – |
上記に加えて出来高の契約が付随しており「1年目に80/90/100イニングのいずれかに到達すると、1年あたり100万ドルの出来高が3年すべてに適用される」となっている。そのため、1年目に100イニングに到達した場合、100万ドル×3×3=900万ドルが加算されることになり、最大で3年6300万ドルに到達するというのが契約の全容。
MLB関係の媒体であるMLB Trade Rumorsでは「6年1億5000万ドル」と予想されていたため、契約年数と金額ともに予想の半分程度という結果に。一方で、1年目と2年目にオプトアウトの権利があるため、活躍次第では早期にFAとなり大型契約をGETできるという点で今井にもメリットがある内容となっている。
西武への譲渡金は?
さて、今井はポスティングでの移籍のため、所属していた西武は譲渡金をGETすることに。
譲渡金の計算はややこしいですが、表にするとこんな感じ。
| 計算方法 | 今井の場合 |
| 2500万ドルまでは20% | 2500万ドル×0.2=500万ドル |
| 2500万ドル-5000万ドルは17.5% | 2500万ドル×0.175=437.5万ドル |
| 5000万ドル以降は15% | 400万ドル×0.15=60万ドル |
| 出来高などは15% | 900万ドル×0.15=135万ドル |
| 合計 | 1132.5万ドル |
ただ、上の表は「今井が3年間在籍して出来高の条件をすべてクリアした場合の最大額」のお話。現時点での譲渡金額は、契約が保証されている3年5400万ドルを対象とした997.5万ドル(約15億6000万円)となる見込みです。(出来高部分を除いた合計金額)
ただ、西武側からすると期待したほどの額ではないというのが実情でしょう。(山本由伸の譲渡金は約70億円)
(計算参考:https://www.mlb.com/glossary/transactions/japanese-posting-system)
アストロズの先発ローテーション
| 選手名 | 投球回 | 勝敗 | 防御率 | FIP |
| H.ブラウン | 185.1 | 12-9 | 2.43 | 3.14 |
| M.バロウズ | 96.0 | 2-4 | 3.94 | 4.00 |
| L.マッカラーズ Jr. | 55.1 | 2-5 | 6.51 | 5.77 |
| C.ハビアー | 37.0 | 2-4 | 4.62 | 3.65 |
| S.アリゲッティ | 35.1 | 1-5 | 5.35 | 5.54 |
現時点でのHOUの先発候補がこちら。
エース格のF.バルデスがFAとなったことで、計算できるのはH.ブラウンのみという状況。
FA市場を見るとR.スアレスやZ.ギャレンが残っていますが、金額面で厳しそう。(※)
そのため、今井にはH.ブラウンに次ぐ先発としての活躍が求められます。
※:HOUは3年連続の贅沢税まで200万ドル程度しか余裕が無い。で、払いたくない。
今井の予想成績
| 投球回 | 勝敗 | 防御率 | FIP | K/9 | BB/9 | fWAR |
| 148.0 | 8-9 | 4.29 | 4.22 | 8.41 | 3.62 | 1.8 |
さて、肝心の今井に期待する成績ですが、FANGRAPHSの予想する成績は表のとおり。
規定投球回に到達してくれればラッキーみたいな成績なので、ローテ3番手くらいの評価と言えそう。前述の通りHOUには信頼できる先発がH.ブラウンしかいないので、これだけの成績を残せればひとまず面目躍如といったところでしょう。
まとめ
当初の予想とは球団や契約規模が大きく異なる結果となりましたが、結果的には良い球団に入ったなという印象。サイン盗みの一件でイメージが良くないHOUですが、育成面や分析面の評価は上々。2024年のTDLで加入した菊池雄星が、球種配分などを変更したことで成績が良化したことは記憶に新しいでしょう。
2024年まで8年連続でPSに進出している通り勝ち方を知っている球団でもあるため、チームと個人双方で結果を残したうえで、オフにオプトアウトするのが理想の形と言えそうですね。まあその場合、西武に入る譲渡金額が減ってしまうんですけども。



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