まさかの日本ハム復帰!
海賊王のように自由な男である。
12月28日、ソフトバンクから自由契約となっていた有原航平が日本ハムへ移籍…もとい復帰することが正式発表された。有原と言えば、MLBから復帰する際にソフトバンクを選んだことで「〇〇式FA」なる用語を完成させたうえ、ソフトバンクの日本一を手土産に古巣の日本ハム復帰という、日本ハムファンの情緒を年単位で不安定にする悪い男である。
ということで、有原の日本ハム復帰の影響について見ていこう。
経歴の振り返り
まずは、有原の経歴について簡単におさらい。
2014年のドラフト1位で日本ハムに入団した後、2020年までの6年間で60勝をあげるなど先発の柱として活躍。同年オフにポスティングシステムを利用して、TEXに移籍。契約は2年620万ドルで、日本ハムに入るポスティング費は124万ドル(約1億5000万円)だった。MLBでは15登板で3勝7敗。防御率7.57、K/9は5.6でH/9は12.0と、MLBではかなり苦戦することに。
その後、2023年に前述の「有原式FA」でソフトバンクに移籍し、10勝→14勝→14勝で直近2年は連続で最多勝のタイトルを獲得。この間にチームを2年連続日本シリーズに導き、今季は5年ぶりの日本一を達成した。
そして今オフにソフトバンクを自由契約となり、MLB再挑戦や巨人移籍の噂も立っていたところ、4年総額24億円規模で日本ハムに復帰することとなった。
賛否両論の移籍劇
さて、今回の日本ハム復帰はもちろん、MLBから復帰する際にソフトバンクを選んだ時も、ネットを中心に賛否両論の渦が巻き起こった。
この件に関する私の意見を言えば「有原はルール違反を犯していないから問題ない」だ。日本球界の慣習を考えると否定的な反応が多いのも理解できるが、MLBでは普通のことだし「球団に恩返しするべきだ!」という意見も「個人事業主に恩着せがましいな」と考えてしまうタチである。
ただ、モーマンタイと考えているわけではない。問題があるのは有原ではなく、ポスティング関連の制度である。ざっくり言うと「ポスティング可否が球団によること」「NPB復帰時のルールが定められていないこと」が問題と考えている。前者は「海外FAと国内FAの統一+FA権取得の短縮+自動FA」など、MLBのルールを踏襲する案があるかと思うが、超えるべきハードルは色々と高そう。(それにしたって制度の修正が無さすぎだろ…とは思う)
しかし「後者についてはそもそも何で定まってないんだ」というのが本音。
あるプロ野球OBも言っていたが、MLBから復帰したら外国人選手みたいな契約形態、誤解を恐れずに言うと「FAしなくても移籍できるじゃん」という状態になっていることが問題である。実際、一連の移籍を通して有原はFA権行使による移籍を一度も行っていない。
まあ、有原のソフトバンク復帰からおよそ3年。
その間には「上沢式FA」という件があったにも関わらず、一切進展を見せないNPBに期待するのも、のれんに腕というやつだ。
先発ローテーションへの影響は?
日本ハム
さて、有原という一級の先発投手を獲得したことで、日本ハムは「先発ローテーションの強化」と「ソフトバンクの先発ローテーション弱体化」という「串カツにソース2度漬けしちゃいました♡」みたいな補強に成功。新庄監督の発言を踏まえると、先発ローテーションの確定枠はこんな感じか。
| 選手名 | 投球回 | 勝敗 | 防御率 | WHIP |
| 伊藤大海 | 196.2 | 14-8 | 2.52 | 1.06 |
| 北山亘基 | 149.0 | 9-5 | 1.63 | 1.05 |
| 達考太 | 107.2 | 8-2 | 2.09 | 0.93 |
| 有原航平 | 175.0 | 14-9 | 3.03 | 1.19 |
残りの2枠を加藤貴、山﨑福、金村、福島、細野、古林などで争うことが予想され、質量ともに12球団屈指の陣容に。ただでさえ今季23完投を記録した先発陣にイニングイーターの有原が加わったことで、中継ぎの負担は軽減し、投手陣全体への好影響が見込めそうである。
ソフトバンク
一方のソフトバンクは、チーム最多先発かつ最多投球回を記録した有原がライバル球団に移籍。チームで一番アウトを取ったピッチャーが抜けるのだから、痛くない訳が無い。現時点でのローテーションを考えた場合、確定は以下の3人かな。
| 選手名 | 投球回 | 勝敗 | 防御率 | WHIP |
| L.モイネロ | 167.0 | 12-3 | 1.46 | 0.92 |
| 大関友久 | 146.2 | 13-5 | 1.66 | 0.97 |
| 上沢直之 | 144.2 | 12-6 | 2.74 | 1.03 |
松本晴と大津もいるため、先発ローテーション崩壊!みたいな事態にはならないと思うが、
ケガ人が出た場合の層の薄さには若干の不安。今季登板の無かったスチュワートJr.や新加入の徐若煕がいるが、未知数な部分は否めず。
こう考えると、稼働面には不安があるがデュプランティエを逃したことが痛いな。。。
まとめ
隔年くらいでオフに話題を振りまいてくれる有原だが、一切ルール違反でないのは明白。
まあ、否定的な考えの人がいることも理解できるし、若干の節操の無さを感じることは否めない。それでも、反対意見を恐れずにアクションを起こす有原選手はシンプルにすごいなと思うし、来季のソフトバンクvs日本ハムがまた楽しみになった。
有原選手が優勝請負人として日本ハムを優勝に導くのか、期待して待っておきましょう。
あ、NPBはやることやってね。ほんとうに。
【引用画像】
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/09/29/kiji/20190929s00001173360000c.html



コメント
こんにちは。Youtube動画から来ました。良い動画ですね。収益伸ばせなかったのはお気の毒です。
この有原式FA問題は動かなさそうですね。球団によって事情が違いますし。
上沢選手を獲得したソフトバンクや青柳選手を獲得したヤクルトはルール改正に反対することでしょう
初コメありがとうございます!
ドラフトで入団する球団は選べないので、自球団がポスティングを許可するかどうかは運になりますね。。。